2009年 12月 01日
褒める文化 |
今さらと思われる方もいるかも知れませんが、いい話は繰り返してもいいということで。
2001年にこちら(ベイエリア)の会社に移って8年余りが過ぎました。その間に転職もし、今までのところこちらで2つの会社を経験していますが、その中でつくづく感じることのひとつが、以前も書いたかも知れませんが、こちらの人たちの「ほめ上手」なことです。別の言い方をすればとにかくoptimisticであるということでもあるのですが。
こういう話は梅田さんを始めいろいろな方々が既にあちこちで書かれていて、そういうカルチャー自体は広く知られていることとは思いますが・・・。
日本には「ほめ殺し」という言葉がありますが(今はあまり使われていないかも知れませんね)、ほとんどそれくらいの勢いでみんないろんなことを褒めます。ただいわゆるほめ殺しと違うのは、程度はともかく、本当にいいと思っていることを褒めて、気分を盛り上げよう、そしてもっとがんばる糧にしてもらおうというポジティブな意図があることでしょうか。
何年も前に終了してしまいましたが、以前「ほぼ日」の連載で「ほめ道を往く」というのがありました。私はとても気に入って読んでいましたが、日本語でこちらと同じ程度にやろうとするとまさにそれくらいする感じになります。これは正直言ってかなりのエネルギーを必要とするのですが、英語の世界になるとあら不思議、次から次へと褒め言葉、というか大袈裟気味な形容詞が出てくるものなのです。
典型的なのはfantasticとか、他にもexcellentとかawesomeとかsuperとかterrific(最初の頃 trafficと聞きまつがえて、何のことやらわかりませんでした ^^;)とかvery niceとか、じゃんじゃん使います。Interestingとかにはvery x 2とかもためらうことなくつけ足します。
要するにいちいち大袈裟なだけといえばそれまで(^^;)でもあり、従って人の話は何割引かで聞く必要もあるわけですが、誰でも基本的に褒められて悪い気はせず、多くの場合それじゃあもっとがんばろうかというモチベーションを高める効果がありますから、これは本当にいいことだと思います。
でも同じことを日本のカルチャーの中で日本語でやろうとしても、なぜかこっぱずかしく、なかなか同じようにはいかないんですよね。このブログに時々登場する同僚のVとかは、私の前で奥さんと電話していてもお構いなく、最後にはお互いに I love you! とか言い合ってから切るのですが(ランチの前後で彼の車に乗っているときなど、bluetoothにより車のスピーカーを通して話すので、相手の声も聞こえたりする)、言ってみればそういうのが当たり前なカルチャーの中での話といえるかも知れません。
そのVによれば、こちらのカルチャーとしては、いい話がないのなら黙ってろ(つまり悪いことは一切言うな)という暗黙の了解があるのだとか。
こちら暮らしが長い日本人の中には、褒め文化を上手に取り込んで日本語環境の中でも実践されている方はいるもので、そういうのはぜひ見習いたいなーと常々思っているものの、まさに言うは易し、行うのは簡単ではありません。でも日々意識していたいと思っています。
2001年にこちら(ベイエリア)の会社に移って8年余りが過ぎました。その間に転職もし、今までのところこちらで2つの会社を経験していますが、その中でつくづく感じることのひとつが、以前も書いたかも知れませんが、こちらの人たちの「ほめ上手」なことです。別の言い方をすればとにかくoptimisticであるということでもあるのですが。
こういう話は梅田さんを始めいろいろな方々が既にあちこちで書かれていて、そういうカルチャー自体は広く知られていることとは思いますが・・・。
日本には「ほめ殺し」という言葉がありますが(今はあまり使われていないかも知れませんね)、ほとんどそれくらいの勢いでみんないろんなことを褒めます。ただいわゆるほめ殺しと違うのは、程度はともかく、本当にいいと思っていることを褒めて、気分を盛り上げよう、そしてもっとがんばる糧にしてもらおうというポジティブな意図があることでしょうか。
何年も前に終了してしまいましたが、以前「ほぼ日」の連載で「ほめ道を往く」というのがありました。私はとても気に入って読んでいましたが、日本語でこちらと同じ程度にやろうとするとまさにそれくらいする感じになります。これは正直言ってかなりのエネルギーを必要とするのですが、英語の世界になるとあら不思議、次から次へと褒め言葉、というか大袈裟気味な形容詞が出てくるものなのです。
典型的なのはfantasticとか、他にもexcellentとかawesomeとかsuperとかterrific(最初の頃 trafficと聞きまつがえて、何のことやらわかりませんでした ^^;)とかvery niceとか、じゃんじゃん使います。Interestingとかにはvery x 2とかもためらうことなくつけ足します。
要するにいちいち大袈裟なだけといえばそれまで(^^;)でもあり、従って人の話は何割引かで聞く必要もあるわけですが、誰でも基本的に褒められて悪い気はせず、多くの場合それじゃあもっとがんばろうかというモチベーションを高める効果がありますから、これは本当にいいことだと思います。
でも同じことを日本のカルチャーの中で日本語でやろうとしても、なぜかこっぱずかしく、なかなか同じようにはいかないんですよね。このブログに時々登場する同僚のVとかは、私の前で奥さんと電話していてもお構いなく、最後にはお互いに I love you! とか言い合ってから切るのですが(ランチの前後で彼の車に乗っているときなど、bluetoothにより車のスピーカーを通して話すので、相手の声も聞こえたりする)、言ってみればそういうのが当たり前なカルチャーの中での話といえるかも知れません。
そのVによれば、こちらのカルチャーとしては、いい話がないのなら黙ってろ(つまり悪いことは一切言うな)という暗黙の了解があるのだとか。
こちら暮らしが長い日本人の中には、褒め文化を上手に取り込んで日本語環境の中でも実践されている方はいるもので、そういうのはぜひ見習いたいなーと常々思っているものの、まさに言うは易し、行うのは簡単ではありません。でも日々意識していたいと思っています。
by a-pot
| 2009-12-01 16:33
| SVの暮らし