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赤間 勉            (Tsutomu Akama)
by a-pot
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化学(科学)英語
今日、ベイエリアではとても珍しい、日本人のケミスト仲間と話をしていて、前から思っていたことを思い出した。

それは日本の大学の化学教育で、中途半端なカタカナ表記を使うのはやめた方がいいのではないかということ。サイエンスの世界は、英語が標準語だ。けれども日本での教育では教科書でもカタカナを使う。そしてカタカナ表記された化学用語は、実際の発音とかけ離れていることが多い。これが大きな混乱を招く、というか、英会話の中では英→日→英という、余分なtranslationが必要になってしまうのである。

たとえばketonはケトン(日)とキィートゥン(英)、aldehydeはアルデヒド(日)とアァーデハイド(英)、tolueneはトルエン(日)とトォリュイーン(英)、xyleneはキシレン(日)とザイリーン(英)、etherはエーテル(日)とイーサァ(舌をかむ、英)、alcohol はアルコール(日)とアーコホール(英)、といった具合。それぞれ日本語発音では全く通じない。

さらに細かいところでは、alkaneはアルカン(日)とアルケィン(英)、alkeneはアルケン(日)とアルキィン(英)、alkyneはアルキン(日)とアルカィン(英)、と紛らわしいことこの上ない。

それだけではない。ロート(漏斗、日)はファネル(funnel、英)、メスシリンダー(日)はグラジュウェイテッドシリンダー(英)、ピンセット(日)は何だったか全然違う単語、何だっけ・・・?。発泡スチロールはフォーム(foam)、ダンボールはカードゥボード(cardboard)、ホッチキスはステイポゥ(staple)・・・ とここまで来ると化学用語かどうかわからないけど、世界に通用するサイエンティストを目指すなら、中途半端なカタカナで覚えるより、最初から英語(の発音)で覚えたほうがゼッタイ効率がいい。

学生には実験ノートも英語で書かせる。だいたいいくつかの限られたパターンなのだから、若い学生ならすぐ慣れるはず。そうすれば将来英語で論文を書くときにも実験項は楽勝だし、先生方が論文書く場合も楽だし。留学とかしてみて初めて体験する無駄なカルチャーショックも軽減されるし。こういうのを昔から実践している研究室もあると聞くけれど、みんなそうしたらいいと思います。

そして多分これは化学に限ったことではないだろうと思うけれど、いかがでしょう?
by a-pot | 2005-11-03 16:46 | 科学一般 | Trackback | Comments(4)
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Commented by taka-ikeda at 2005-11-04 06:09 x
なるほど、面白いご意見だと思います。
確かに英語で暮らしていると中途半端なカタカナ語が邪魔をすることってよくありますよね。日本人の英語がダメな原因の一つではないかと思えるくらい(そういえば誰かもそんなことを言っていたような)。
しかし、カタカナ語=日本語という割り切りが必要なのではないでしょうか?カンヅメ=can、ズボン=pants のようにね。
ラスベガスに家族で行った時のこと、Parisホテルの前に立っている塔を指して「ほら、エッフェル塔だよ」って言ったら息子に「アイフェルタワーでしょ」と訂正されてしまったんですよ。Effelは英語読みでは「アイフェル」だけど、これは日本では通じない(偏屈なフランス人にはどっちも通じないと思うけど)。
結局言葉というのはそういうものなのではないですかね。
アメリカでも最近、bellman はconciergeと言っている事が多くなりましたし、結局英語を基準に考えたとしても、移ろい行くわけで。
Commented by KtomoSFD at 2005-11-04 07:12
ピンセットは”forceps”ですね。一応良く使うので。一般的には ”tweezers”の方が通じるようです。「毛抜き」って感じですが。複数形なのもミソですね。生物系だと「カリウム」→”Pottasium"、「イオン」→"ion(アイオン)”、などなど。でもドイツ語発音が無くなるのも時間の問題だと思います。医学部の人が「エッセン」「クランケ」
なんて言ってるのももう殆ど聞きませんよね。
先日うちのラボでは「ジョン・ポール」でヨーロッパ系の人たちが盛り上がってました。でも日本語/中国語も似たようなもんだしなぁ…
Commented by a-pot at 2005-11-04 15:04
おふたりまとめて、ありがとうございます。
探せばいろいろありますよねー。
最初にカタカナ語(=日本語)で覚えてしまっているから、それをちゃんと通じる英語に直さないといけないというのが、つくづく無駄だなーと・・・。
Commented by легкие мет at 2011-09-29 06:42 x
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