2006年 01月 15日
Mediaの方へ |
といっても、そんな人ほとんど読んでないだろうけど、書くだけ書いとこ。
実はさっきさんざん書いたのに、ちょっとしたはずみで消えてしまったのだ。何のキーをたたいたのが悪かったのかわからないのだけれど、このブログ、時々これがある。でも気を取り直してもう一度・・・。
日本の雑誌などで時々、「海外で働く」とか「頭脳流出」みたいな類の特集がされる。この数年間で、私でさえそういう取材を何度か受けた。海外へ出て行った人たちがなぜ出て行ったのか、その後どう感じているのかなど多くの人たちが興味あるのは当然だし、私自身だって他の人たちがどう思っているのか興味がある。
おそらくこれまで、そういう特集は何度もされてきているはずだ。だからこの先そういった機会があったら、ぜひもう一歩踏み込んでいただきたいことがある。それは、「その日本人が周囲の外国人からどう見られているのか」ということ。
いや別に、実は大したことしてないのに海外にいるというだけで偉そうなことを言ってる私みたいな日本人がいるということを暴いてほしいとか、そういうことではなくて(笑)。
いわゆる「海外で働く」みたいな特集を組む時には、担当の方は普通は日本人のつてを辿って、取材にやって来る。それで当初の目的はほぼ達成されるはずだし、それ自体何も問題はない。海外に出てきている人はそれぞれ何かしらおもしろいストーリーを持っているし、本当にいろんな人がいるので、どんどん紹介していただきたい。
でもできたらさらに、その人の周囲の外国人にも取材してみて欲しいと思う。少なくともシリコンバレーという多国籍なこの地においては、海外からやって来て働いているなんて実際のところ日常茶飯事。何も珍しいことではない。
ちょっと話がずれていくけれど、例えば現在の日中間の外交的緊張感などを考えた時に、ここシリコンバレーでは同じ職場で日々接している日本人と中国人もたくさんいるわけで、そこではコイズミが許せんとかそんなことを言われることはない(少なくとも私の場合は)。ひとりの日本人として、各国出身の同僚たちと日々良好な関係を保つべく努力している個々人というのが、そりゃあ世界的にはミクロな環境であることには違いないけど、それでもどれだけ民族間、国家間の相互理解に貢献しているか、あるいはいないのか、そのあたりにもっと焦点を当ててもいいんじゃないかと思う。
そういうことは結局、個人対個人から始めるしかない、外交の主役は決して外務省ではないと、私は思うんです。例えば多くのアジア諸国と比べて、海外に出ている日本人は少なく見える、すなわち 「私の知り合いの日本人はとてもいい奴で・・・」 という個人レベルの言葉の伝播が、他国と比べて少ない。これが増えていかないと、国と国との間の相互理解というのは、いつまでたっても深まらないんじゃないか、と思います。それが「日本人はもっとシリコンバレーに!」と思う理由のひとつ。
話を戻すと、日本のメディアにそのあたりをもう少し考えていただければなーと。要するに、海外にいる日本人というだけではなくて、そのまわりの人たちも含めてその存在というものを理解してもらいたいということになるのかな。
実はさっきさんざん書いたのに、ちょっとしたはずみで消えてしまったのだ。何のキーをたたいたのが悪かったのかわからないのだけれど、このブログ、時々これがある。でも気を取り直してもう一度・・・。
日本の雑誌などで時々、「海外で働く」とか「頭脳流出」みたいな類の特集がされる。この数年間で、私でさえそういう取材を何度か受けた。海外へ出て行った人たちがなぜ出て行ったのか、その後どう感じているのかなど多くの人たちが興味あるのは当然だし、私自身だって他の人たちがどう思っているのか興味がある。
おそらくこれまで、そういう特集は何度もされてきているはずだ。だからこの先そういった機会があったら、ぜひもう一歩踏み込んでいただきたいことがある。それは、「その日本人が周囲の外国人からどう見られているのか」ということ。
いや別に、実は大したことしてないのに海外にいるというだけで偉そうなことを言ってる私みたいな日本人がいるということを暴いてほしいとか、そういうことではなくて(笑)。
いわゆる「海外で働く」みたいな特集を組む時には、担当の方は普通は日本人のつてを辿って、取材にやって来る。それで当初の目的はほぼ達成されるはずだし、それ自体何も問題はない。海外に出てきている人はそれぞれ何かしらおもしろいストーリーを持っているし、本当にいろんな人がいるので、どんどん紹介していただきたい。
でもできたらさらに、その人の周囲の外国人にも取材してみて欲しいと思う。少なくともシリコンバレーという多国籍なこの地においては、海外からやって来て働いているなんて実際のところ日常茶飯事。何も珍しいことではない。
ちょっと話がずれていくけれど、例えば現在の日中間の外交的緊張感などを考えた時に、ここシリコンバレーでは同じ職場で日々接している日本人と中国人もたくさんいるわけで、そこではコイズミが許せんとかそんなことを言われることはない(少なくとも私の場合は)。ひとりの日本人として、各国出身の同僚たちと日々良好な関係を保つべく努力している個々人というのが、そりゃあ世界的にはミクロな環境であることには違いないけど、それでもどれだけ民族間、国家間の相互理解に貢献しているか、あるいはいないのか、そのあたりにもっと焦点を当ててもいいんじゃないかと思う。
そういうことは結局、個人対個人から始めるしかない、外交の主役は決して外務省ではないと、私は思うんです。例えば多くのアジア諸国と比べて、海外に出ている日本人は少なく見える、すなわち 「私の知り合いの日本人はとてもいい奴で・・・」 という個人レベルの言葉の伝播が、他国と比べて少ない。これが増えていかないと、国と国との間の相互理解というのは、いつまでたっても深まらないんじゃないか、と思います。それが「日本人はもっとシリコンバレーに!」と思う理由のひとつ。
話を戻すと、日本のメディアにそのあたりをもう少し考えていただければなーと。要するに、海外にいる日本人というだけではなくて、そのまわりの人たちも含めてその存在というものを理解してもらいたいということになるのかな。
by a-pot
| 2006-01-15 16:52
| SVの暮らし