2010年 07月 18日
にわとりと卵?でもとりあえず前向きに行こう! |
世の中には、にわとりと卵的な問題はいろいろあると思いますが、米国でのバイオ系スタートアップに関する例を少し。
まずは最初の就職。こちらではPh.D.のサイエンティストもB.S.もしくはM.S.のRA(Research Associate)も、募集する側は数年の実務経験を求める場合が多いです。つまりすでに企業で働いた経験がある人ということ。でも就職できないと実務経験は得られません。新卒や大学のポスドクは最初の一歩をどうすればいいんだ?という問題です。もちろん大きめの企業であれば米国企業でも新卒採用はしますので、最初はそういうところから始めるというのは、今まではアリでした。でもこの製薬業界、ここ数年大手もダウンサイジングの連続で、新卒であれ中途であれ新たな採用はかなり厳しい状況。
しかもこの厳しい状況のせいで、実務経験がある求職者がいくらでもいます。その中を実務経験のない新卒やポスドクが勝ち抜いて職を得るのはかなり至難の技と言わざるを得ません。過去には当たり前であったキャリア構築のプロセスが適用できなくなりつつある現在、いろいろと発想の転換が必要かも知れません。
また、たとえひとたび就職できたとしても、その先どうなるのかという問題もあります。こちらの場合、基本的に年功序列的に昇進という概念はないので、単に与えられた仕事をこなしているだけでは、いつまでたっても昇進できないということになりかねません。自分の能力や成果を様々な形(このあたりはいろいろあって、ただ主張すればいいというわけでもないと思いますが、笑)で示し、周囲(特に上の人たち)を納得させて初めて昇進が可能となります。上司は外からやって来るのが当たり前でもあるので、内部昇進で自分が上に行くには、当然ながらそれ相応の努力が必要となります。
これも以前は、転職によってキャリアアップ、だから人材の流動性も高いというのがシリコンバレーの常識でしたが、今はそもそも転職先がありませんから、それもできませんし、それにともなって人材の流動性も限りなく低いのが現実です。
私が過去に何度か書いている、というか当面のひとつのゴールとしている、Directorというポジションに関しても、その必要条件として、例えば3年間のマネージメント経験とか言われるわけです。つまり管理職になるには管理職としての経験が必要という、上記と同様最初の一歩をどうすればいいのか?という問題ですね。
でも現実に、そういった壁を乗り越え、就職や昇進を果たしていく人たちがいるわけなので、可能性はいつでも誰にでもあるはずです。まあ結果はどうあれ、努力の過程も、さまざまな酸いも甘いもひっくるめて人生を楽しむことができればいいのですけどね。
しかしそれもとりあえずある程度安定した収入とか生活あってのことかも知れません。しかし、「げげげの女房」では、20年ほどの長期間に渡る極貧の暮らしを、ほとんど信念のみを拠り所に耐えていました。もしかしたら耐えたというよりも、ある意味無心に生きていたのかも知れません。
話がややそれますが、シアワセという価値観をどこに求めるかというのは必ずしも金銭的、物理的状況ではなく、シンプルにマインドセットの問題でもあります。よく言われることではありますが、世間の常識にとらわれず、自分にできることが何なのか、自分にはどういう形の幸せがあり得るのか、今まで不幸だと思っていたことも、実はそんなに悪いことではないのではないか、少なくとも考えてみることは大事ですね。
話がさらにそれますが、もうひとつ大事なことは、ネガティブ思考をしないこと。それこそ本当にどん底を体験されたであろう方のひとり、漫画家の西原理恵子さんは「どん底でこそ笑え」といいます。これは忘れずにいたい言葉です。「笑う門には福来る」とか、「果報は寝て待て」とか、楽観的なことわざもあります。そして「病は気から」ともいうとおり、悲観からはあまりいいことが起こりません。
どれだけ思い悩んでも、未来のことは誰にもわかりません。だったらわからないことを悲観するより、こんなふうになったらいいなと、いいことを想像し、それができない理由を考えるのではなく、どうすればそれが実現するかを考えることが、人生を楽しむコツなのかな?と思います。
にわとりと卵のことを書こうと思ってたのに、だんだん話がそれて、小論文としてはだめだめ(笑)。でもまあただのブログなんだし別にいいじゃん♪
まずは最初の就職。こちらではPh.D.のサイエンティストもB.S.もしくはM.S.のRA(Research Associate)も、募集する側は数年の実務経験を求める場合が多いです。つまりすでに企業で働いた経験がある人ということ。でも就職できないと実務経験は得られません。新卒や大学のポスドクは最初の一歩をどうすればいいんだ?という問題です。もちろん大きめの企業であれば米国企業でも新卒採用はしますので、最初はそういうところから始めるというのは、今まではアリでした。でもこの製薬業界、ここ数年大手もダウンサイジングの連続で、新卒であれ中途であれ新たな採用はかなり厳しい状況。
しかもこの厳しい状況のせいで、実務経験がある求職者がいくらでもいます。その中を実務経験のない新卒やポスドクが勝ち抜いて職を得るのはかなり至難の技と言わざるを得ません。過去には当たり前であったキャリア構築のプロセスが適用できなくなりつつある現在、いろいろと発想の転換が必要かも知れません。
また、たとえひとたび就職できたとしても、その先どうなるのかという問題もあります。こちらの場合、基本的に年功序列的に昇進という概念はないので、単に与えられた仕事をこなしているだけでは、いつまでたっても昇進できないということになりかねません。自分の能力や成果を様々な形(このあたりはいろいろあって、ただ主張すればいいというわけでもないと思いますが、笑)で示し、周囲(特に上の人たち)を納得させて初めて昇進が可能となります。上司は外からやって来るのが当たり前でもあるので、内部昇進で自分が上に行くには、当然ながらそれ相応の努力が必要となります。
これも以前は、転職によってキャリアアップ、だから人材の流動性も高いというのがシリコンバレーの常識でしたが、今はそもそも転職先がありませんから、それもできませんし、それにともなって人材の流動性も限りなく低いのが現実です。
私が過去に何度か書いている、というか当面のひとつのゴールとしている、Directorというポジションに関しても、その必要条件として、例えば3年間のマネージメント経験とか言われるわけです。つまり管理職になるには管理職としての経験が必要という、上記と同様最初の一歩をどうすればいいのか?という問題ですね。
でも現実に、そういった壁を乗り越え、就職や昇進を果たしていく人たちがいるわけなので、可能性はいつでも誰にでもあるはずです。まあ結果はどうあれ、努力の過程も、さまざまな酸いも甘いもひっくるめて人生を楽しむことができればいいのですけどね。
しかしそれもとりあえずある程度安定した収入とか生活あってのことかも知れません。しかし、「げげげの女房」では、20年ほどの長期間に渡る極貧の暮らしを、ほとんど信念のみを拠り所に耐えていました。もしかしたら耐えたというよりも、ある意味無心に生きていたのかも知れません。
話がややそれますが、シアワセという価値観をどこに求めるかというのは必ずしも金銭的、物理的状況ではなく、シンプルにマインドセットの問題でもあります。よく言われることではありますが、世間の常識にとらわれず、自分にできることが何なのか、自分にはどういう形の幸せがあり得るのか、今まで不幸だと思っていたことも、実はそんなに悪いことではないのではないか、少なくとも考えてみることは大事ですね。
話がさらにそれますが、もうひとつ大事なことは、ネガティブ思考をしないこと。それこそ本当にどん底を体験されたであろう方のひとり、漫画家の西原理恵子さんは「どん底でこそ笑え」といいます。これは忘れずにいたい言葉です。「笑う門には福来る」とか、「果報は寝て待て」とか、楽観的なことわざもあります。そして「病は気から」ともいうとおり、悲観からはあまりいいことが起こりません。
どれだけ思い悩んでも、未来のことは誰にもわかりません。だったらわからないことを悲観するより、こんなふうになったらいいなと、いいことを想像し、それができない理由を考えるのではなく、どうすればそれが実現するかを考えることが、人生を楽しむコツなのかな?と思います。
にわとりと卵のことを書こうと思ってたのに、だんだん話がそれて、小論文としてはだめだめ(笑)。でもまあただのブログなんだし別にいいじゃん♪
by a-pot
| 2010-07-18 13:56
| アメリカでの就職、キャリア関連