2010年 09月 12日
親不知とお酒 |
またまた間があいてしまいましたが、この1週間ほどの間にあったことなど。
9月3日(金)に、親不知3本を一気に抜きました。18年前、新婚旅行中に1本が動き出して痛くなり、それはそのとき抜いたのですが、それ以来残りの3本には何も起こらず、口の奥でじっとしていました。なので何もせずにきたのですが、昨年来、歯医者さんから、特に下の2本は横向きで、その手前の奥歯との間に汚れがたまりやすく、将来そこから虫歯になり腐食していくと、親不知のみならず手前の奥歯もいっしょに失うことになるし、歳を取れば取るほど大変になるからと言われ続け、それじゃあやっておくかと決めました。
妻も数年前に全部抜いていましたし、会社でも昨年全抜きした同僚がいて、経過は良好とのことだったのも後押し。もうひとつは、雇用があって保険があるうちにやっておくべきかなという、今どきならではの理由も。ただしうちのデンタルの保険は年間の支払い上限がとても低くて、実際はかなりの自己負担になってしまいましたが。
手術は全身麻酔をするのですが1時間弱で終わります。さすがに直後の運転はするなということで、妻に送迎してもらい、その後は家でのんびり。術後2, 3日はゆっくりするのがいいとのことなので、Labor Dayの前の金曜日に予約を入れたわけです。3連休の間、別に動こうと思えば動けたのですが、ほとんどの時間をのんびりと本を読んだりして過ごしました。
幸い痛みも腫れも大したことありませんでしたが、しばらくはアルコールも控えなさいということで、この機会に1週間禁酒してみることに。多くのみなさんにとってはどうってことないかも知れませんが、コレ私にとってはけっこうオオゴト。何しろ社会に出てからの過去20年ほど、休肝日と称して1日休むというのは何度かありましたが、2日以上連続してまったく飲まないということはなかったように思います。正直なところ、アルコール依存症に片足くらい踏みこんでしまっているのでは思っていました(今でも完全にシロとは言い切れないが)。でもとりあえず1週間、1滴も飲まずに過ごすことができてほっとしています(^^;)。ただしお酒を飲まないと寝付きが悪く、最初のうちあまり眠れないため時差ぼけみたいになりましたが・・・。
とりあえず1週間が過ぎ、フォローアップ検診でも大変順調とのことだったので、昨日1週間ぶりに晩酌を再開。飲まずにいる間、禁酒の後で一番飲みたいのはどのお酒だろうとずっと考えていました。しばらく前からなんとなく糖質制限を心がけて、お酒も蒸留酒(ウィスキーとか焼酎とか)の割合を増やすようにしていたのですが、やっぱり一番おいしいのは蒸留しない醸造酒系、ワインか日本酒かなと。さらにひとつに絞れと言われるなら(別に言われてないけど、笑)、自分はやっぱり日本酒かなという結論に。
とはいっても実は私は、フルーティで甘い吟醸とか大吟醸とか純米大吟醸とかいうのはあまり得意でなく、素直にコメ臭いというか、飲み手に媚びない感じの辛口の醸造酒が好みです。そう、醸造用アルコールを加えられたりしていて、「美味しんぼ」なんかだとこんなの本当の酒じゃない!みたいに叩かれまくるような(^^;)、茶色の一升瓶に入ったふつうのお酒が好きだったりします。自分が知っている範囲で特に好きなのは、旭川の男山とか、富山の銀盤(これは緑色の瓶だったかな・・・)とか。
銀盤はこのあたり(ベイエリア)では見かけず、男山は売られているのですがけっこう高い(通常価格で一升瓶が40ドル前後、セール時のみ29ドルくらいになる)ので、今回はクパチーノのチャイニーズ系スーパーMarina Foodsでセールになっていた、白雪「鬼乃寒梅」というのを初めて買ってみました。好みがどうとか何だかんだ言っていますが、日本酒に限らず基本的にどんな安酒でも、私はおいしく楽しんで飲めます。
お酒はどれもみな奥が深いし、一家言ある愛好家も多く、あまりクオリティが高くない銘柄が情け容赦なくダメ出しされ、こき下ろされるケースを目にすることがあります。厳しい品評会とか、プロ同士の間の勝負ならば、出す方も審査する方も真剣勝負ですからそういうのもアリかと思いますが、一般人が一般大衆向けの商品を、コスト度外視の最高級品の基準で評価するみたいなのはちょっと違うよねと思います。
おそらくほとんどの場合で、与えられた条件やコストの制限の中でできるだけいいものを作ろうと一所懸命やっているであろうメーカーの人たちのことを、ちょっとでも想像してみれば、そう簡単にこき下ろすことはできないはず。最初から馬鹿にしたり、敵対的な気持ちでものを見るのと、逆に好意的な気落ちでものを見るのとでは、おなじものでも評価は変わってきます。まあこれはお酒に限らず、あらゆる商品や作品について言えることです。何かを酷評するのは簡単ですが、その場合それなりの裏付けと覚悟をもつべきかと。
まあお酒が好きだからこそお酒に対する許容度が狭くなる人と、好きだからこそ許容度が広がる人がいるとしたら私は後者ということですね(^^;)。それはともかく、今回買ったちょっと珍しい「白雪」(ネットでも見つからない!)は決して安物というわけでもないですし、ありがたくいただいています。歯を抜く話でしたが、ほとんどお酒の話になってしまいましたね。
9月3日(金)に、親不知3本を一気に抜きました。18年前、新婚旅行中に1本が動き出して痛くなり、それはそのとき抜いたのですが、それ以来残りの3本には何も起こらず、口の奥でじっとしていました。なので何もせずにきたのですが、昨年来、歯医者さんから、特に下の2本は横向きで、その手前の奥歯との間に汚れがたまりやすく、将来そこから虫歯になり腐食していくと、親不知のみならず手前の奥歯もいっしょに失うことになるし、歳を取れば取るほど大変になるからと言われ続け、それじゃあやっておくかと決めました。
妻も数年前に全部抜いていましたし、会社でも昨年全抜きした同僚がいて、経過は良好とのことだったのも後押し。もうひとつは、雇用があって保険があるうちにやっておくべきかなという、今どきならではの理由も。ただしうちのデンタルの保険は年間の支払い上限がとても低くて、実際はかなりの自己負担になってしまいましたが。
手術は全身麻酔をするのですが1時間弱で終わります。さすがに直後の運転はするなということで、妻に送迎してもらい、その後は家でのんびり。術後2, 3日はゆっくりするのがいいとのことなので、Labor Dayの前の金曜日に予約を入れたわけです。3連休の間、別に動こうと思えば動けたのですが、ほとんどの時間をのんびりと本を読んだりして過ごしました。
幸い痛みも腫れも大したことありませんでしたが、しばらくはアルコールも控えなさいということで、この機会に1週間禁酒してみることに。多くのみなさんにとってはどうってことないかも知れませんが、コレ私にとってはけっこうオオゴト。何しろ社会に出てからの過去20年ほど、休肝日と称して1日休むというのは何度かありましたが、2日以上連続してまったく飲まないということはなかったように思います。正直なところ、アルコール依存症に片足くらい踏みこんでしまっているのでは思っていました(今でも完全にシロとは言い切れないが)。でもとりあえず1週間、1滴も飲まずに過ごすことができてほっとしています(^^;)。ただしお酒を飲まないと寝付きが悪く、最初のうちあまり眠れないため時差ぼけみたいになりましたが・・・。
とりあえず1週間が過ぎ、フォローアップ検診でも大変順調とのことだったので、昨日1週間ぶりに晩酌を再開。飲まずにいる間、禁酒の後で一番飲みたいのはどのお酒だろうとずっと考えていました。しばらく前からなんとなく糖質制限を心がけて、お酒も蒸留酒(ウィスキーとか焼酎とか)の割合を増やすようにしていたのですが、やっぱり一番おいしいのは蒸留しない醸造酒系、ワインか日本酒かなと。さらにひとつに絞れと言われるなら(別に言われてないけど、笑)、自分はやっぱり日本酒かなという結論に。
とはいっても実は私は、フルーティで甘い吟醸とか大吟醸とか純米大吟醸とかいうのはあまり得意でなく、素直にコメ臭いというか、飲み手に媚びない感じの辛口の醸造酒が好みです。そう、醸造用アルコールを加えられたりしていて、「美味しんぼ」なんかだとこんなの本当の酒じゃない!みたいに叩かれまくるような(^^;)、茶色の一升瓶に入ったふつうのお酒が好きだったりします。自分が知っている範囲で特に好きなのは、旭川の男山とか、富山の銀盤(これは緑色の瓶だったかな・・・)とか。
銀盤はこのあたり(ベイエリア)では見かけず、男山は売られているのですがけっこう高い(通常価格で一升瓶が40ドル前後、セール時のみ29ドルくらいになる)ので、今回はクパチーノのチャイニーズ系スーパーMarina Foodsでセールになっていた、白雪「鬼乃寒梅」というのを初めて買ってみました。好みがどうとか何だかんだ言っていますが、日本酒に限らず基本的にどんな安酒でも、私はおいしく楽しんで飲めます。
お酒はどれもみな奥が深いし、一家言ある愛好家も多く、あまりクオリティが高くない銘柄が情け容赦なくダメ出しされ、こき下ろされるケースを目にすることがあります。厳しい品評会とか、プロ同士の間の勝負ならば、出す方も審査する方も真剣勝負ですからそういうのもアリかと思いますが、一般人が一般大衆向けの商品を、コスト度外視の最高級品の基準で評価するみたいなのはちょっと違うよねと思います。
おそらくほとんどの場合で、与えられた条件やコストの制限の中でできるだけいいものを作ろうと一所懸命やっているであろうメーカーの人たちのことを、ちょっとでも想像してみれば、そう簡単にこき下ろすことはできないはず。最初から馬鹿にしたり、敵対的な気持ちでものを見るのと、逆に好意的な気落ちでものを見るのとでは、おなじものでも評価は変わってきます。まあこれはお酒に限らず、あらゆる商品や作品について言えることです。何かを酷評するのは簡単ですが、その場合それなりの裏付けと覚悟をもつべきかと。
まあお酒が好きだからこそお酒に対する許容度が狭くなる人と、好きだからこそ許容度が広がる人がいるとしたら私は後者ということですね(^^;)。それはともかく、今回買ったちょっと珍しい「白雪」(ネットでも見つからない!)は決して安物というわけでもないですし、ありがたくいただいています。歯を抜く話でしたが、ほとんどお酒の話になってしまいましたね。
by a-pot
| 2010-09-12 06:40
| 食事、酒など