2010年 10月 18日
次回JBCフォーラム |
次回JBCフォーラムの案内を転載します。
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JBC メンバー!
来る11月19日(金)に第50回JBCフォーラムを、8月に引き続きスタンフォード大学のLSJと合同で行ないます。
節目の50回目に当たる今回は、東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授に、神経科学の最前線を専門外の人にもわかりやすくお話ししいただきます。
大隅先生は、2007年より東北大学グルーバルCOE「脳神経科学を社会へ還流する研究教育拠点」の拠点リーダーをされている他、政府、省庁、地方自治体、国内外の各種機関、学術雑誌などからひっぱりだこのご活躍です。また人気ブログ「大隅典子の仙台通信」の著者でもあり、ツイッター(http://twitter.com/#!/sendaitribune)では3000人を超えるフォロワーがいます。あちこちからの講演依頼が引きも切らず、文字通り日本中、世界中を跳び回っていらっしゃいます。そんな大隅先生がこのたび、ベイエリアを訪れてくださることになりました。プレゼン指南書 「バイオ研究で絶対役立つプレゼンテーションの基本」(羊土社)も書き下ろされている大隅先生のトークを聞き逃さないよう、早めの参加登録をオススメします!
第50回JBCフォーラム: 心のエネルギーをチャージするには? 神経幹細胞を活性化する!
要旨
ストレスの多い現代社会においては、種々の「心の病」が大きな問題となっています。心の病の少なくとも一部は脳の問題と考えることにより、生物学的・医学的アプローチが可能になります。実は、これまでに考えられていたよりも、脳はhard-wiredされた固定的なものではなく、一部の領域においては、生涯にわたって神経細胞が新たに作られることがわかってきました(これを「神経新生」と呼びます)。新しく生まれた神経細胞は記憶や学習の定着に重要であることから、神経新生の様態が神経機能に大きな影響を与えることが明らかになりつつあります。例えば、カナリヤなどの鳴禽の脳では、季節毎に歌を学習する際に脳内で神経新生が生じることが報告され、ラットでは空間学習能力の高さと神経新生の程度が相関しています。逆に、うつや心的外傷後ストレス障害(PTSD)などと神経新生の低下が関係している可能性が指摘されています。我々は神経新生の様態が「心のエネルギー」に関わると捉えることにより、「睡眠・運動・栄養」といった環境因子が「心のエネルギーをチャージする」可能性について科学的に追求していきたいと考えています。
なお、今回のフォーラム会場はスタンフォード大学クラークセンターとなります(以下参照)。お間違えのないように。
日時:11月19日(金)
会場:午後5時30分
開始:午後5時45分
場所:Stanford University, Clark Center S360
↓ この地図の"C"の Building が Clark Center です。
http://med.stanford.edu/maps/som_directions_map.pdf
(会場は Clark Center 3階にある Peet's Coffee の奥にあります。建物中央の中庭からカフェテリアの横の階段を3階まで上がっていただき、Peet's Coffee の横のドアを奥に進むか、裏から回ってください。18時を過ぎると Peet's 横のドアはロックされてしまいますので、外から窓をノックしていただき、裏側のドアからご入場ください)
参加費: 無料
参加登録:下記リンク先のフォームよりお申し込みください。
http://j-bio.org/RegistrationNov19_10.html
なお、会場にてTOMY USA さんからスナックと飲み物の差し入れがあります。
大隅典子先生ご略歴
1984年東京医科歯科大学歯学部卒。1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了。歯学博士。1988年同大学歯学部助手、1996年国立精神・神経センター神経研究所室長を経て、1998年より東北大学大学院医学系研究科教授(現職)。2006年東北大学総長特別補佐(男女共同参画担当)、2008年東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサーに就任。2004年より科学技術振興機構CREST「ニューロン新生の分子基盤と精神機能への影響の解明」研究代表者、2007年より東北大学グローバルCOE「脳神経科学を社会へ還流する研究教育拠点」拠点リーダーを務める。2006年より東北大学女性研究者育成支援推進室副室長として振興調整費による「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」を推進、同年、女性研究者育成支援態勢整備の促進に貢献したとして、「ナイスステップな研究者2006」に選定。
詳細はこちら
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JBC メンバー!
来る11月19日(金)に第50回JBCフォーラムを、8月に引き続きスタンフォード大学のLSJと合同で行ないます。
節目の50回目に当たる今回は、東北大学大学院医学系研究科の大隅典子教授に、神経科学の最前線を専門外の人にもわかりやすくお話ししいただきます。
大隅先生は、2007年より東北大学グルーバルCOE「脳神経科学を社会へ還流する研究教育拠点」の拠点リーダーをされている他、政府、省庁、地方自治体、国内外の各種機関、学術雑誌などからひっぱりだこのご活躍です。また人気ブログ「大隅典子の仙台通信」の著者でもあり、ツイッター(http://twitter.com/#!/sendaitribune)では3000人を超えるフォロワーがいます。あちこちからの講演依頼が引きも切らず、文字通り日本中、世界中を跳び回っていらっしゃいます。そんな大隅先生がこのたび、ベイエリアを訪れてくださることになりました。プレゼン指南書 「バイオ研究で絶対役立つプレゼンテーションの基本」(羊土社)も書き下ろされている大隅先生のトークを聞き逃さないよう、早めの参加登録をオススメします!
第50回JBCフォーラム: 心のエネルギーをチャージするには? 神経幹細胞を活性化する!
要旨
ストレスの多い現代社会においては、種々の「心の病」が大きな問題となっています。心の病の少なくとも一部は脳の問題と考えることにより、生物学的・医学的アプローチが可能になります。実は、これまでに考えられていたよりも、脳はhard-wiredされた固定的なものではなく、一部の領域においては、生涯にわたって神経細胞が新たに作られることがわかってきました(これを「神経新生」と呼びます)。新しく生まれた神経細胞は記憶や学習の定着に重要であることから、神経新生の様態が神経機能に大きな影響を与えることが明らかになりつつあります。例えば、カナリヤなどの鳴禽の脳では、季節毎に歌を学習する際に脳内で神経新生が生じることが報告され、ラットでは空間学習能力の高さと神経新生の程度が相関しています。逆に、うつや心的外傷後ストレス障害(PTSD)などと神経新生の低下が関係している可能性が指摘されています。我々は神経新生の様態が「心のエネルギー」に関わると捉えることにより、「睡眠・運動・栄養」といった環境因子が「心のエネルギーをチャージする」可能性について科学的に追求していきたいと考えています。
なお、今回のフォーラム会場はスタンフォード大学クラークセンターとなります(以下参照)。お間違えのないように。
日時:11月19日(金)
会場:午後5時30分
開始:午後5時45分
場所:Stanford University, Clark Center S360
↓ この地図の"C"の Building が Clark Center です。
http://med.stanford.edu/maps/som_directions_map.pdf
(会場は Clark Center 3階にある Peet's Coffee の奥にあります。建物中央の中庭からカフェテリアの横の階段を3階まで上がっていただき、Peet's Coffee の横のドアを奥に進むか、裏から回ってください。18時を過ぎると Peet's 横のドアはロックされてしまいますので、外から窓をノックしていただき、裏側のドアからご入場ください)
参加費: 無料
参加登録:下記リンク先のフォームよりお申し込みください。
http://j-bio.org/RegistrationNov19_10.html
なお、会場にてTOMY USA さんからスナックと飲み物の差し入れがあります。
大隅典子先生ご略歴
1984年東京医科歯科大学歯学部卒。1988年東京医科歯科大学大学院歯学研究科修了。歯学博士。1988年同大学歯学部助手、1996年国立精神・神経センター神経研究所室長を経て、1998年より東北大学大学院医学系研究科教授(現職)。2006年東北大学総長特別補佐(男女共同参画担当)、2008年東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサーに就任。2004年より科学技術振興機構CREST「ニューロン新生の分子基盤と精神機能への影響の解明」研究代表者、2007年より東北大学グローバルCOE「脳神経科学を社会へ還流する研究教育拠点」拠点リーダーを務める。2006年より東北大学女性研究者育成支援推進室副室長として振興調整費による「杜の都女性科学者ハードリング支援事業」を推進、同年、女性研究者育成支援態勢整備の促進に貢献したとして、「ナイスステップな研究者2006」に選定。
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by a-pot
| 2010-10-18 15:35
| 医薬、バイオ関連