2011年 02月 07日
PCT出願されていない公開特許公報PDFの入手方法 |
特許の検索とか実際のドキュメントの入手は、製薬業界(特に研究や事業開発)では必須のスキルというかツールというか、とにかく避けて通れないものです。特許というのは国ごとに申請、認定されるもので、医薬に関わる重要なものは基本的に必ずUS、EU、日本には出願されます。通常は自国に最初に出願し、それから1年以内に日本だと優先権主張、アメリカだとnon-provisionalという形でPCT出願という複数国を一括した出願が行われて、さらにその後、翻訳を含め各国への国内移行という形になっていきます。
特許出願された内容は、取り下げとかせずに上記のプロセスを経ていくと、最初の出願からおよそ18ヵ月後に自動的にpublishされます。この時点で公開情報となります。PCT、US、EUといった出願の公開情報は、それらを検索できる数々のウェブサイトがあり、使い方も簡単で、あっという間にPDFファイルをダウンロード可能です。たとえば最近見つけて気に入っているのは、Patent Retriever というサービスです。
日本からの出願も、その後PCT出願されてWO番号というものがついていれば、上記のようなサイトから入手できるのですが、日本の特許庁には出願されたけれど、その後外国出願されていない特許申請というのもあります。それらは上記のようなサービスでは通常カバーされておらず、入手することができません。
そのような出願は少なくとも日本の特許庁のHPから入手可能と考えられるのですが、特許庁のサイトは作りがややこしく、なかなか全文PDFに辿り着けなくて困っていました。そんなこともあって、昨日ツイッターで、日本の特許公開公報を入手できないとぼやいたら、すぐに数名の方からレスポンスいただきま、結果、無事全文PDFまでたどり着くことができました。ありがとうございました。そしてツイッターってかくも便利。というわけでせっかくなので、手順をメモしておきましょう。
(1)まず特許庁のサイトに行きます。
(2)左側の水色にハイライトされたところの、「特許広報などの検索(IPDL)」をクリック。
(3)特許電子図書館のページになるので、検索メニューから、「特許・実用新案検索」をクリック。
(4)1の「特許・実用新案広報DB」をクリック。
(5)指定の書式に従って、文献番号を記入し、「文献番号照会」をクリック。
(6)左に現れるカラムの文献番号をクリック。
(7)画面下の方の、文献単位PDF表示というボタンをクリック。
(8)認証画面が現れるので、表示されている数字をタイプして、送信をクリック。
(9)表示されたファイルを適当な場所に保存。
こんな面倒なことをしなければならない理由が、次のように説明されています。
USでもEUでもPCTでも問題になっていない、「特許電子図書館(IPDL)への大量アクセスによる特許文献のダウンロードを抑止」っていったい?上で紹介したPatent Retrieverとかだと、USもEUもWOも番号入れてリターンしたら、右クリックでリンク先を保存するだけであっという間にダウンロードできるのに、日本の特許庁では上記のように何と7回もクリックしなければならないこの違いはいったい何?と思わずにはいられません。
特許出願された内容は、取り下げとかせずに上記のプロセスを経ていくと、最初の出願からおよそ18ヵ月後に自動的にpublishされます。この時点で公開情報となります。PCT、US、EUといった出願の公開情報は、それらを検索できる数々のウェブサイトがあり、使い方も簡単で、あっという間にPDFファイルをダウンロード可能です。たとえば最近見つけて気に入っているのは、Patent Retriever というサービスです。
日本からの出願も、その後PCT出願されてWO番号というものがついていれば、上記のようなサイトから入手できるのですが、日本の特許庁には出願されたけれど、その後外国出願されていない特許申請というのもあります。それらは上記のようなサービスでは通常カバーされておらず、入手することができません。
そのような出願は少なくとも日本の特許庁のHPから入手可能と考えられるのですが、特許庁のサイトは作りがややこしく、なかなか全文PDFに辿り着けなくて困っていました。そんなこともあって、昨日ツイッターで、日本の特許公開公報を入手できないとぼやいたら、すぐに数名の方からレスポンスいただきま、結果、無事全文PDFまでたどり着くことができました。ありがとうございました。そしてツイッターってかくも便利。というわけでせっかくなので、手順をメモしておきましょう。
(1)まず特許庁のサイトに行きます。
(2)左側の水色にハイライトされたところの、「特許広報などの検索(IPDL)」をクリック。
(3)特許電子図書館のページになるので、検索メニューから、「特許・実用新案検索」をクリック。
(4)1の「特許・実用新案広報DB」をクリック。
(5)指定の書式に従って、文献番号を記入し、「文献番号照会」をクリック。
(6)左に現れるカラムの文献番号をクリック。
(7)画面下の方の、文献単位PDF表示というボタンをクリック。
(8)認証画面が現れるので、表示されている数字をタイプして、送信をクリック。
(9)表示されたファイルを適当な場所に保存。
こんな面倒なことをしなければならない理由が、次のように説明されています。
この認証画面は、特許電子図書館(IPDL)への大量アクセスによる特許文献のダウンロードを抑止し、適切に特許情報を提供するために導入しています。
IPDLを公平に利用して頂くための機能ですので、ご理解頂けますようよろしくお願いします。
USでもEUでもPCTでも問題になっていない、「特許電子図書館(IPDL)への大量アクセスによる特許文献のダウンロードを抑止」っていったい?上で紹介したPatent Retrieverとかだと、USもEUもWOも番号入れてリターンしたら、右クリックでリンク先を保存するだけであっという間にダウンロードできるのに、日本の特許庁では上記のように何と7回もクリックしなければならないこの違いはいったい何?と思わずにはいられません。
by a-pot
| 2011-02-07 08:50
| 医薬、バイオ関連