2005年 05月 18日
ミルクを飲むとパーキンソンに? |
1ヶ月以上前のニュースだけれど、中年男性において、コップ2杯程度の牛乳を飲む人は、飲まない人に比べて2.3倍、将来パーキンソン病になりやすいという研究結果がNeurologyという学術雑誌に発表された。ただし牛乳の成分中の何がその原因なのかは不明。少なくともカルシウムは関係ないらしい。
またまた・・・ みたいな研究に見えるけれど、1960年代に開始されたこの調査は、45歳から68歳までの男性7504人を、なんと30年間に渡って追跡したもの。あらゆる食品摂取を記録して、それらを分析した中から、牛乳摂取量とパーキンソン病発症率との間に怪しい関係が認められたという。とはいっても、牛乳をまったく飲まない人10,000人中6.9人に対して、1日16オンス(450 mLくらい)以上飲む人10,000人中14.9人が、毎年パーキンソン病を発症するというもので、2.3倍とはいっても、10,000人あたりわずか8人の差。統計学的にどうかはともかく、感覚的には誤差とも思える。それにこのような差があったのは男性だけで、女性は差がなかったとのこと。
トピック的には先日の「ウィスキーを飲んで癌予防?」に近いものがあるけれど、それにしてもこんな気が遠くなりそうなデータ収集を開始して、その後気が変わってやりなおしたりせずに、30年間!もモニターし続けるというのは、最初の条件設定がすばらしかったのだろう。というかそれ以前に、何かこう、理屈ではなく、すごい、と思う。
またまた・・・ みたいな研究に見えるけれど、1960年代に開始されたこの調査は、45歳から68歳までの男性7504人を、なんと30年間に渡って追跡したもの。あらゆる食品摂取を記録して、それらを分析した中から、牛乳摂取量とパーキンソン病発症率との間に怪しい関係が認められたという。とはいっても、牛乳をまったく飲まない人10,000人中6.9人に対して、1日16オンス(450 mLくらい)以上飲む人10,000人中14.9人が、毎年パーキンソン病を発症するというもので、2.3倍とはいっても、10,000人あたりわずか8人の差。統計学的にどうかはともかく、感覚的には誤差とも思える。それにこのような差があったのは男性だけで、女性は差がなかったとのこと。
トピック的には先日の「ウィスキーを飲んで癌予防?」に近いものがあるけれど、それにしてもこんな気が遠くなりそうなデータ収集を開始して、その後気が変わってやりなおしたりせずに、30年間!もモニターし続けるというのは、最初の条件設定がすばらしかったのだろう。というかそれ以前に、何かこう、理屈ではなく、すごい、と思う。
by a-pot
| 2005-05-18 09:04
| 科学一般