2005年 11月 03日
化学(科学)英語 |
今日、ベイエリアではとても珍しい、日本人のケミスト仲間と話をしていて、前から思っていたことを思い出した。
それは日本の大学の化学教育で、中途半端なカタカナ表記を使うのはやめた方がいいのではないかということ。サイエンスの世界は、英語が標準語だ。けれども日本での教育では教科書でもカタカナを使う。そしてカタカナ表記された化学用語は、実際の発音とかけ離れていることが多い。これが大きな混乱を招く、というか、英会話の中では英→日→英という、余分なtranslationが必要になってしまうのである。
たとえばketonはケトン(日)とキィートゥン(英)、aldehydeはアルデヒド(日)とアァーデハイド(英)、tolueneはトルエン(日)とトォリュイーン(英)、xyleneはキシレン(日)とザイリーン(英)、etherはエーテル(日)とイーサァ(舌をかむ、英)、alcohol はアルコール(日)とアーコホール(英)、といった具合。それぞれ日本語発音では全く通じない。
さらに細かいところでは、alkaneはアルカン(日)とアルケィン(英)、alkeneはアルケン(日)とアルキィン(英)、alkyneはアルキン(日)とアルカィン(英)、と紛らわしいことこの上ない。
それだけではない。ロート(漏斗、日)はファネル(funnel、英)、メスシリンダー(日)はグラジュウェイテッドシリンダー(英)、ピンセット(日)は何だったか全然違う単語、何だっけ・・・?。発泡スチロールはフォーム(foam)、ダンボールはカードゥボード(cardboard)、ホッチキスはステイポゥ(staple)・・・ とここまで来ると化学用語かどうかわからないけど、世界に通用するサイエンティストを目指すなら、中途半端なカタカナで覚えるより、最初から英語(の発音)で覚えたほうがゼッタイ効率がいい。
学生には実験ノートも英語で書かせる。だいたいいくつかの限られたパターンなのだから、若い学生ならすぐ慣れるはず。そうすれば将来英語で論文を書くときにも実験項は楽勝だし、先生方が論文書く場合も楽だし。留学とかしてみて初めて体験する無駄なカルチャーショックも軽減されるし。こういうのを昔から実践している研究室もあると聞くけれど、みんなそうしたらいいと思います。
そして多分これは化学に限ったことではないだろうと思うけれど、いかがでしょう?
それは日本の大学の化学教育で、中途半端なカタカナ表記を使うのはやめた方がいいのではないかということ。サイエンスの世界は、英語が標準語だ。けれども日本での教育では教科書でもカタカナを使う。そしてカタカナ表記された化学用語は、実際の発音とかけ離れていることが多い。これが大きな混乱を招く、というか、英会話の中では英→日→英という、余分なtranslationが必要になってしまうのである。
たとえばketonはケトン(日)とキィートゥン(英)、aldehydeはアルデヒド(日)とアァーデハイド(英)、tolueneはトルエン(日)とトォリュイーン(英)、xyleneはキシレン(日)とザイリーン(英)、etherはエーテル(日)とイーサァ(舌をかむ、英)、alcohol はアルコール(日)とアーコホール(英)、といった具合。それぞれ日本語発音では全く通じない。
さらに細かいところでは、alkaneはアルカン(日)とアルケィン(英)、alkeneはアルケン(日)とアルキィン(英)、alkyneはアルキン(日)とアルカィン(英)、と紛らわしいことこの上ない。
それだけではない。ロート(漏斗、日)はファネル(funnel、英)、メスシリンダー(日)はグラジュウェイテッドシリンダー(英)、ピンセット(日)は何だったか全然違う単語、何だっけ・・・?。発泡スチロールはフォーム(foam)、ダンボールはカードゥボード(cardboard)、ホッチキスはステイポゥ(staple)・・・ とここまで来ると化学用語かどうかわからないけど、世界に通用するサイエンティストを目指すなら、中途半端なカタカナで覚えるより、最初から英語(の発音)で覚えたほうがゼッタイ効率がいい。
学生には実験ノートも英語で書かせる。だいたいいくつかの限られたパターンなのだから、若い学生ならすぐ慣れるはず。そうすれば将来英語で論文を書くときにも実験項は楽勝だし、先生方が論文書く場合も楽だし。留学とかしてみて初めて体験する無駄なカルチャーショックも軽減されるし。こういうのを昔から実践している研究室もあると聞くけれど、みんなそうしたらいいと思います。
そして多分これは化学に限ったことではないだろうと思うけれど、いかがでしょう?
by a-pot
| 2005-11-03 16:46
| 科学一般