2005年 11月 28日
先天性小耳症 |
なぜ突然これを書く気になったのかわからないけど、思い立ったが吉日である。もっと早く思いつけばよかった。
必要に迫られたとき以外、あまり自分から言っていないのだけれど、私は右耳が聞こえない、というか生まれつき右耳がほとんどなかった。今あるのは形成外科的に作られた耳らしい形をしたものだ。両親の調査によって、40年近く前当時この疾病を専門とする先生がいた新潟に行き、4歳から5歳の子供の頃に、この疾病(というか一種の奇形というか)の治療に心血を注いでくださったある先生によって、3回だったか4回だったかの手術によって、骨と皮膚を体の他の部分から持ってきて作られたものだ。こちら側の耳が聞こえないことは外見的にも結構明らかでもあるのだけれど、黙っていると気がつかない人もいるようだ。何度か言われたのは、柔道をやったために耳がつぶれたのではないかと思ったということ。私はやらなかったのでわからないけれど、柔道をやると似たような感じになることがあるらしい。
Blogというものが普及していろいろあるけれども、いいところのひとつは、こういったちょっと言いにくい、あるいは聞きにくいことでも、ある意味簡単に不特定多数の人にアナウンスすることができることかなーと思った。
耳が片側聞こえないなんて、もっと大変な障害を抱えたたくさんの方々から見れば些細なこと、誤差範囲のようなことだと思う。ただ、日頃何も障害がない、いわゆる健常者的なライフスタイルの中にいると、実は細かな不便もあるのである。一番は聞こえない側(私の場合は右側)にいる人といわゆる耳打ちができないこと。仕事でもプライベートでも、ちょっとしたこそこそ話をする機会と言うのは、おそらく多くの方々が思うよりも意外と多いのだけれど、これができないのはちょっと不便。どうしても必要な場合は、ちょっと変な格好で反対側の耳を差し出すことになる。
耳が片方しか聞こえないというのは、通常においてはそんなに大ごとではない。ステレオ感覚(あるいは方位感覚)には欠けるけれども、音そのものは大体聞こえるからだ。でももともと二つあるということにはやはり意味があって、片方の耳は、自分の周囲のうち右側もしくは左側の片半球の音をうまく捉えるようになっている。これが片方欠けると、それなりの不自由もあるのである。そしてひとつしかない聞こえる耳については、ちょっと神経質になったりとか。
私の病名は先天性小耳症といって、だいたい1万人から2万人にひとりくらいの確率で起こるらしい。片側あるいは両側、程度や症状も人それぞれで、一言では言えないようだ。
ま、世の中にはそんな疾病もあるということです。
追記: そういえば左上の写真も、自然に右側を隠すようなアングルになっていますね(^^;)。
必要に迫られたとき以外、あまり自分から言っていないのだけれど、私は右耳が聞こえない、というか生まれつき右耳がほとんどなかった。今あるのは形成外科的に作られた耳らしい形をしたものだ。両親の調査によって、40年近く前当時この疾病を専門とする先生がいた新潟に行き、4歳から5歳の子供の頃に、この疾病(というか一種の奇形というか)の治療に心血を注いでくださったある先生によって、3回だったか4回だったかの手術によって、骨と皮膚を体の他の部分から持ってきて作られたものだ。こちら側の耳が聞こえないことは外見的にも結構明らかでもあるのだけれど、黙っていると気がつかない人もいるようだ。何度か言われたのは、柔道をやったために耳がつぶれたのではないかと思ったということ。私はやらなかったのでわからないけれど、柔道をやると似たような感じになることがあるらしい。
Blogというものが普及していろいろあるけれども、いいところのひとつは、こういったちょっと言いにくい、あるいは聞きにくいことでも、ある意味簡単に不特定多数の人にアナウンスすることができることかなーと思った。
耳が片側聞こえないなんて、もっと大変な障害を抱えたたくさんの方々から見れば些細なこと、誤差範囲のようなことだと思う。ただ、日頃何も障害がない、いわゆる健常者的なライフスタイルの中にいると、実は細かな不便もあるのである。一番は聞こえない側(私の場合は右側)にいる人といわゆる耳打ちができないこと。仕事でもプライベートでも、ちょっとしたこそこそ話をする機会と言うのは、おそらく多くの方々が思うよりも意外と多いのだけれど、これができないのはちょっと不便。どうしても必要な場合は、ちょっと変な格好で反対側の耳を差し出すことになる。
耳が片方しか聞こえないというのは、通常においてはそんなに大ごとではない。ステレオ感覚(あるいは方位感覚)には欠けるけれども、音そのものは大体聞こえるからだ。でももともと二つあるということにはやはり意味があって、片方の耳は、自分の周囲のうち右側もしくは左側の片半球の音をうまく捉えるようになっている。これが片方欠けると、それなりの不自由もあるのである。そしてひとつしかない聞こえる耳については、ちょっと神経質になったりとか。
私の病名は先天性小耳症といって、だいたい1万人から2万人にひとりくらいの確率で起こるらしい。片側あるいは両側、程度や症状も人それぞれで、一言では言えないようだ。
ま、世の中にはそんな疾病もあるということです。
追記: そういえば左上の写真も、自然に右側を隠すようなアングルになっていますね(^^;)。
by a-pot
| 2005-11-28 16:11
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