2006年 02月 03日
アミノフラボンついに臨床へ |
といっても、ほんの一握りの人にしかわからないでしょうから、以下に説明させていただきます。
アミノフラボンというのは、10年以上前、私が協和発酵にいた時にせっせと作っていた化合物の一般的な呼び名。わりとユニークな生物活性があって、新しい抗癌剤になることを期待していた。その中で最もよさそうだった化合物が、1996年にNCI(National Cancer Institute; 米国国立癌研究所)に送られた。諸事情により自社開発は中止されたのだけれど、NCIで腎臓癌によく効きそうなことが発見されて(当初は乳癌を想定)、NCIによる前臨床開発が進められた。腎臓癌というのは、効果のある抗癌剤がほとんどないからだ。
そのあたりの経緯がまとめられたページを発見した。
それによれば、2005年中にIND(臨床試験開始の申請)をFDAにファイルする予定とのこと。
ところが上記ページの中のBACK TO TIMELINEというところをクリックしてみると、NCIの中のDTP(Developmental Therapeutics Program)という部門の年表が現れ、下の方の2005年のところに、「Aminoflavone prodrug 710464 clinical trials begin」とあるではないですか!
臨床に際して、もとの化合物があまり水に溶けないため、アミノ酸を1個つけて水溶性になったプロドラッグというものに変換された。これは体内でアミノ酸がはずれてもとの化合物に戻るというタイプの化合物。710464というのは、NCIがつける化合物の番号。
日本での最初の合成から10数年を経て、作った私よりも数年早く渡米したアミノフラボンの臨床試験が始まろうとしている(あるいはすでに始まっているのかも知れない)。私にとってはある意味自分の子供みたいな化合物なので、大変感慨深いものがある。
ちなみにこの化合物、NCIでライセンス先を募集しているのだが、ウェブで見る限りではまだライセンス先は決まっていないようだ。いずれにしてもNCI自体でフェーズ1かフェーズ2までやるようなので、その結果次第ということになるのだろう。
どうか少ない副作用でびしっと効いてくれますように。
アミノフラボンというのは、10年以上前、私が協和発酵にいた時にせっせと作っていた化合物の一般的な呼び名。わりとユニークな生物活性があって、新しい抗癌剤になることを期待していた。その中で最もよさそうだった化合物が、1996年にNCI(National Cancer Institute; 米国国立癌研究所)に送られた。諸事情により自社開発は中止されたのだけれど、NCIで腎臓癌によく効きそうなことが発見されて(当初は乳癌を想定)、NCIによる前臨床開発が進められた。腎臓癌というのは、効果のある抗癌剤がほとんどないからだ。
そのあたりの経緯がまとめられたページを発見した。
それによれば、2005年中にIND(臨床試験開始の申請)をFDAにファイルする予定とのこと。
ところが上記ページの中のBACK TO TIMELINEというところをクリックしてみると、NCIの中のDTP(Developmental Therapeutics Program)という部門の年表が現れ、下の方の2005年のところに、「Aminoflavone prodrug 710464 clinical trials begin」とあるではないですか!
臨床に際して、もとの化合物があまり水に溶けないため、アミノ酸を1個つけて水溶性になったプロドラッグというものに変換された。これは体内でアミノ酸がはずれてもとの化合物に戻るというタイプの化合物。710464というのは、NCIがつける化合物の番号。
日本での最初の合成から10数年を経て、作った私よりも数年早く渡米したアミノフラボンの臨床試験が始まろうとしている(あるいはすでに始まっているのかも知れない)。私にとってはある意味自分の子供みたいな化合物なので、大変感慨深いものがある。
ちなみにこの化合物、NCIでライセンス先を募集しているのだが、ウェブで見る限りではまだライセンス先は決まっていないようだ。いずれにしてもNCI自体でフェーズ1かフェーズ2までやるようなので、その結果次第ということになるのだろう。
どうか少ない副作用でびしっと効いてくれますように。
by a-pot
| 2006-02-03 12:20
| 医薬、バイオ関連

