2006年 09月 07日
アミノフラボンがライセンスされた! |
今年の2月に「アミノフラボンついに臨床へ」と書きましたが、その続きです。
アミノフラボンは、以前私が協和発酵にいた時にせっせと作っていた化合物。新しい抗癌剤を目指していたものです。それがアメリカのNCI(国立癌研究所)に導出され、水溶性プロドラッグ(AFP-464)に変換され、今年になってphase I が開始されました。プロドラッグというのは、水に溶けやすくするなどの化学修飾をしたもので、体の中で元の化合物に戻るタイプの薬剤をいいます。それがついにアメリカのバイオベンチャーにライセンスアウトされることになりました。7月に発表されていましたが、そのプレスリリースを今日発見。
この化合物を導入し、開発しようと決めてくれたのはフロリダのTigris Pharmaceuticalsという会社。元Eli Lillyの人たちが中心となって立ち上げたベンチャーで、抗癌剤と感染症に特化した医薬品開発を行っているようです。機会があったら一度訪ねてみたいなあ。
この会社のCEOによれば、「NCIが我々を、既に臨床開発中のこのすばらしい化合物の導出先として選んでくれて光栄だ」とのこと。実際のところ何社の中から選ばれたのかはわかりませんが、私にとってはうれしいコメント。
これからは臨床試験もウェブでモニターできるので、ひそかに見守っていきたいと思います。
アミノフラボンは、以前私が協和発酵にいた時にせっせと作っていた化合物。新しい抗癌剤を目指していたものです。それがアメリカのNCI(国立癌研究所)に導出され、水溶性プロドラッグ(AFP-464)に変換され、今年になってphase I が開始されました。プロドラッグというのは、水に溶けやすくするなどの化学修飾をしたもので、体の中で元の化合物に戻るタイプの薬剤をいいます。それがついにアメリカのバイオベンチャーにライセンスアウトされることになりました。7月に発表されていましたが、そのプレスリリースを今日発見。
この化合物を導入し、開発しようと決めてくれたのはフロリダのTigris Pharmaceuticalsという会社。元Eli Lillyの人たちが中心となって立ち上げたベンチャーで、抗癌剤と感染症に特化した医薬品開発を行っているようです。機会があったら一度訪ねてみたいなあ。
"We are honored that the NIH has selected Tigris to license rights to this exciting cancer compound, which has already progressed to phase 1 clinical trials under NCI leadership," stated Edmundo Muniz, M.D., Ph.D., Chief Executive Officer of Tigris.
この会社のCEOによれば、「NCIが我々を、既に臨床開発中のこのすばらしい化合物の導出先として選んでくれて光栄だ」とのこと。実際のところ何社の中から選ばれたのかはわかりませんが、私にとってはうれしいコメント。
これからは臨床試験もウェブでモニターできるので、ひそかに見守っていきたいと思います。
by a-pot
| 2006-09-07 12:26
| 医薬、バイオ関連