2006年 12月 13日
ポロニウム210 |
先日イギリスで、元ソ連のスパイが暗殺される手段に使われたという、ポロニウム210。一応ケミストである(はずの ^^;)私にも、ほとんどなじみのない元素である。というわけで、本当に久しぶりにサイエンスネタ。
このブログではおなじみ、アメリカ化学会の会報、Chemical & Engineering Newsの12月4日号に、How Polonium Poisons(ポロニウムはどんな毒か)という記事があった。
それによれば、ポロニウム210は半減期138日で、アルファ粒子(ヘリウム核)を放出して安定なPb(鉛)206になる。このときに5.3MeVというエネルギーを放出する。これは普通の化学結合の100万倍の強さだとか。そういわれてもぴんとこないが、周囲のタンパク質とか核酸とか、様々な細胞の構成成分をぶち壊すのには十分。ところがこのアルファ粒子は紙1枚で止まってしまう。したがって、ポロニウム210は、人体に入ったときに初めて危険となる。
たった1マイクログラムのポロニウム210でも、約 3 quadrillion (っていくつだ?)個の原子で、これは体の細胞数全体の、数百倍にあたる。少しずつ体外に排出されるにしても、体中にアルファ粒子を撒き散らすのに十分な量となる。
正確にはより時間をかけた調査が必要だが、科学者は、とりわけ骨髄の造血幹細胞が大きくダメージを受けたのが、最も致死的な影響だったのではないかと推測している。
それにしてもよくそんな原因を見つけるものだなあ。
このブログではおなじみ、アメリカ化学会の会報、Chemical & Engineering Newsの12月4日号に、How Polonium Poisons(ポロニウムはどんな毒か)という記事があった。
それによれば、ポロニウム210は半減期138日で、アルファ粒子(ヘリウム核)を放出して安定なPb(鉛)206になる。このときに5.3MeVというエネルギーを放出する。これは普通の化学結合の100万倍の強さだとか。そういわれてもぴんとこないが、周囲のタンパク質とか核酸とか、様々な細胞の構成成分をぶち壊すのには十分。ところがこのアルファ粒子は紙1枚で止まってしまう。したがって、ポロニウム210は、人体に入ったときに初めて危険となる。
たった1マイクログラムのポロニウム210でも、約 3 quadrillion (っていくつだ?)個の原子で、これは体の細胞数全体の、数百倍にあたる。少しずつ体外に排出されるにしても、体中にアルファ粒子を撒き散らすのに十分な量となる。
正確にはより時間をかけた調査が必要だが、科学者は、とりわけ骨髄の造血幹細胞が大きくダメージを受けたのが、最も致死的な影響だったのではないかと推測している。
それにしてもよくそんな原因を見つけるものだなあ。
by a-pot
| 2006-12-13 13:00
| 科学一般

