2007年 02月 03日
AN2690ライセンシング |
昨年からずっと進めてきた、当社で臨床開発中の爪白癬治療薬、AN2690のライセンスディールがようやくまとまって、今日プレスリリースが出ました。
欧米の大手製薬1社独占にするのか、日本の市場は別途日本の製薬にライセンスするのか、いろいろな形を検討してきましたが、最終的にはSchering-Ploughに、日本も含めた全世界での開発権を与えることになりました。
Upfront(手付金みたいなもの)はcashで$40Mプラス$10Mのファイナンシングコミットメント。後者はどういう形態になるのか決まっていないようです。その後のマイルストーンとロイヤリティは、開発の進み方と売り上げ次第ですが、なかなかいい内容になっています。
金額の大きさももちろん大事ですが、もっと大事な事は、当社の技術の核である含ホウ素化合物が、きちんとした薬になる(だろう)ということを、大手製薬が認めてくれたという点です。
プレスリリースの中で、今日から始まったAAD(65th Annual Meeting of the American Academy of Dermatology in Washington )において、AN2690に加えて臨床開発中もしくは開始予定の2化合物、AN0128とAN2728について、合計9件のポスターを発表することも書いてあります。
朝DCに着いて、まずホテルに来てシャワーを浴びてから、今日の午前中私がやってたのは、昨日から来ている他の同僚2名といっしょにこれら9件のポスターを指定された場所に貼ること。何しろボードスペースがでかくて、縦1.2m × 横2.4mもあります。なのでこのサイズにフィットするポスターはとてもひとりで貼れるものではありません。いややればできないことはないけれど、すごく大変。ポスターは4枚と5枚に分けて、ダンボールの筒に入れてホテルに別送してあったのですが、これがまた重いし。それに加えて、それぞれのハンドアウトも置いて回ったので、ゆうに1時間以上かかりました。あとの回収を考えたくない・・・。
午後は「Nail(爪)」というセッションの口演をしばらく聞いて、他の人たちのポスターを見てまわりました。この学会には初めて参加していますが、皮膚科の学会というだけあって、口演でもポスターでも写真が多く使われます。いろいろと深刻な病気や症状があるもので、外見にもろに影響するだけに、思わず目をそむけたくなるような写真がたくさんです。今日聞いた口演の中で何人かの演者が、ひどい症状がいくつも合わさった最悪な雰囲気の患者さんを指して、"This is a very interesting case." みたいなことを言っていて、素人感覚としては患者さんがこれ以上ないほど悲惨な思いをしてるのにinterestingかい、と感じてしまいましたが、皮膚科医というのはそういうものなのでしょうか。
学会は火曜日まで続きます。
まだちょっと時差ぼけです。
欧米の大手製薬1社独占にするのか、日本の市場は別途日本の製薬にライセンスするのか、いろいろな形を検討してきましたが、最終的にはSchering-Ploughに、日本も含めた全世界での開発権を与えることになりました。
Upfront(手付金みたいなもの)はcashで$40Mプラス$10Mのファイナンシングコミットメント。後者はどういう形態になるのか決まっていないようです。その後のマイルストーンとロイヤリティは、開発の進み方と売り上げ次第ですが、なかなかいい内容になっています。
金額の大きさももちろん大事ですが、もっと大事な事は、当社の技術の核である含ホウ素化合物が、きちんとした薬になる(だろう)ということを、大手製薬が認めてくれたという点です。
プレスリリースの中で、今日から始まったAAD(65th Annual Meeting of the American Academy of Dermatology in Washington )において、AN2690に加えて臨床開発中もしくは開始予定の2化合物、AN0128とAN2728について、合計9件のポスターを発表することも書いてあります。
朝DCに着いて、まずホテルに来てシャワーを浴びてから、今日の午前中私がやってたのは、昨日から来ている他の同僚2名といっしょにこれら9件のポスターを指定された場所に貼ること。何しろボードスペースがでかくて、縦1.2m × 横2.4mもあります。なのでこのサイズにフィットするポスターはとてもひとりで貼れるものではありません。いややればできないことはないけれど、すごく大変。ポスターは4枚と5枚に分けて、ダンボールの筒に入れてホテルに別送してあったのですが、これがまた重いし。それに加えて、それぞれのハンドアウトも置いて回ったので、ゆうに1時間以上かかりました。あとの回収を考えたくない・・・。
午後は「Nail(爪)」というセッションの口演をしばらく聞いて、他の人たちのポスターを見てまわりました。この学会には初めて参加していますが、皮膚科の学会というだけあって、口演でもポスターでも写真が多く使われます。いろいろと深刻な病気や症状があるもので、外見にもろに影響するだけに、思わず目をそむけたくなるような写真がたくさんです。今日聞いた口演の中で何人かの演者が、ひどい症状がいくつも合わさった最悪な雰囲気の患者さんを指して、"This is a very interesting case." みたいなことを言っていて、素人感覚としては患者さんがこれ以上ないほど悲惨な思いをしてるのにinterestingかい、と感じてしまいましたが、皮膚科医というのはそういうものなのでしょうか。
学会は火曜日まで続きます。
まだちょっと時差ぼけです。
by a-pot
| 2007-02-03 11:11
| 医薬、バイオ関連