2007年 09月 07日
ミツバチが消えたわけ? |
3月に、「ミツバチが消える」というエントリーを書いたため、「ミツバチ 消える」で検索されてくる方が結構いました。今日だとグーグルで4番目に出てきます。
携帯電話の電波とか、地球温暖化とか、農薬とか、遺伝子組み換え作物のせいだとか、諸説が飛び交っていて、そのうちフォローアップしなければいけないなと(笑)思っていたのですが、今日NPRのニュースで、原因解明か?というようなニュースをやっていました。
その内容はこちらから読めますが、BBCのニュースの方が読みやすいかも。まだ確定というわけではないようですが、これがかなりありそうな筋書きということです。
ハチがいっせいに消える現象はColony Collapse Disorder (CCD、日本語では群崩壊症候群)と呼ばれているようですが、一方ミツバチに感染するIsraeli Acute Paralysis Virus (IAPV) というウィルスがあって、これら二つの間に密接な関係があることがわかってきました。
CCDでは、巣を出たはたらきバチが二度と戻らなくなり、残された女王バチやこどものハチたちはそのまま巣で死んでしまうのだとか。
BBCニュースによればミツバチのゲノム解析がちょうど終了して、それによれば8種類のバクテリア(細菌)がすべてのハチの中に存在するのだとか。
さらに寄生虫や真菌やウィルス由来の遺伝子もあって、それらは健常なハチにもCCDを起こしたハチにも存在するけれど、IAPVはCCDのグループのみで見つかった。
IAPVがCCDの原因なのか、単なるマーカーのようなものなのかは定かではなく、たとえ原因であったとしても、唯一の原因というわけではなく、他にも何かあるのではないかというのが専門家の見方のようです。ともかくこれの大感染みたいなものが一気に進んで、北米で一気にミツバチが消えたのかも知れないということです。
なぜここに来て一気に広がったのかという点については、北米でCCDが最初に報告されたのが2004年で、この同じ年にミツバチのオーストラリアからの輸入が開始されたのがどうも怪しいと。そしてオーストラリアのミツバチにIAPVが見つかっていると。でもそれじゃあオーストラリアのミツバチたちはどうしているのだろう?と思いますが・・・。
ともあれミツバチ産業はUSの農業にとって$14B(1.6兆円)の価値なのだそうで、科学者の問題解決への政治的プレッシャーも相当なのだとか?
携帯電話の電波とか、地球温暖化とか、農薬とか、遺伝子組み換え作物のせいだとか、諸説が飛び交っていて、そのうちフォローアップしなければいけないなと(笑)思っていたのですが、今日NPRのニュースで、原因解明か?というようなニュースをやっていました。
その内容はこちらから読めますが、BBCのニュースの方が読みやすいかも。まだ確定というわけではないようですが、これがかなりありそうな筋書きということです。
ハチがいっせいに消える現象はColony Collapse Disorder (CCD、日本語では群崩壊症候群)と呼ばれているようですが、一方ミツバチに感染するIsraeli Acute Paralysis Virus (IAPV) というウィルスがあって、これら二つの間に密接な関係があることがわかってきました。
CCDでは、巣を出たはたらきバチが二度と戻らなくなり、残された女王バチやこどものハチたちはそのまま巣で死んでしまうのだとか。
BBCニュースによればミツバチのゲノム解析がちょうど終了して、それによれば8種類のバクテリア(細菌)がすべてのハチの中に存在するのだとか。
The scientists' trawl revealed a diverse cargo even in healthy colonies. Eight types of bacteria appeared to be present in all bees, suggesting they perform some function useful to their hosts.
さらに寄生虫や真菌やウィルス由来の遺伝子もあって、それらは健常なハチにもCCDを起こしたハチにも存在するけれど、IAPVはCCDのグループのみで見つかった。
The researchers also found genes from parasites, fungi, and viruses, in both healthy hives and in those which had undergone collapse. But IAPV only appeared in samples from CCD populations.
IAPVがCCDの原因なのか、単なるマーカーのようなものなのかは定かではなく、たとえ原因であったとしても、唯一の原因というわけではなく、他にも何かあるのではないかというのが専門家の見方のようです。ともかくこれの大感染みたいなものが一気に進んで、北米で一気にミツバチが消えたのかも知れないということです。
なぜここに来て一気に広がったのかという点については、北米でCCDが最初に報告されたのが2004年で、この同じ年にミツバチのオーストラリアからの輸入が開始されたのがどうも怪しいと。そしてオーストラリアのミツバチにIAPVが見つかっていると。でもそれじゃあオーストラリアのミツバチたちはどうしているのだろう?と思いますが・・・。
ともあれミツバチ産業はUSの農業にとって$14B(1.6兆円)の価値なのだそうで、科学者の問題解決への政治的プレッシャーも相当なのだとか?
With commercial honeybees worth an estimated $14bn to US agriculture, the political pressure on scientists to come up with some answers is considerable.
by a-pot
| 2007-09-07 12:59
| 科学一般