2008年 03月 18日
アメリカのポスドク問題 |
いつものアメリカ化学会会報、Chemical & Engineering News 3月3日号に、Postgraduate Guidanceという記事がありました。残念ながらオンラインでは会員のみのアクセスとなります。
これを見て、なーんだ、アメリカでも似たようなポスドク問題はあるんじゃん、と思いました。化学会なので化学関係の研究者たちの話ですが、まあライフサイエンス全体と考えてもよいのではないでしょうか。
たとえばこんな言葉が:
多くの大学院生は、自分はアカデミアの道を進むものと考えているけれど、他にもっと選択肢があることを知ることも重要。そんな当たり前のことをあらためて述べなければならないようです。そして、
「大学院は研究のトレーニングは素晴らしいけど、インダストリーで研究職を得るためのトレーニングはいまひとつ」と言うJoel ShulmanさんはUniversity of Cincinatiのadjunct professorで、Ph.D.コースを有する大学院で「Prepareing for Life After Graduate School(PfLAGS)」というワークショップを行っている。
このワークショップ、基本的には2日間コースで、初日はアカデミア、インダストリー、およびガバメントでの仕事の類似点と相違点、まあ概論みたいなやつですね。さらに組織のカルチャーと特許、知的財産を理解する。2日目はジョブサーチプロセスのoverview。レジュメの書き方とインタビューのポイントなど。オプションで3日目もあって、レジュメ添削と模擬インタビュー。なんか前にJBCでやったのそのままじゃん(笑)。
実はこのワークショップは、3年前にアメリカ化学会のOffice of Graduate Education and Department of Career Servicesという部署が、Shulman教授に依頼して、2日間のコースとして博士課程を有する各地の大学で行えるように作成したもの。これまで約1ダースの大学で実施されてきたとか。
記事の最後はある学生のこんな言葉で:
ワークショップでいろんなことがわかったけれど、実は余計心配になったわ。自分が将来どうなるのか、自分が行くところ(や仕事)を好きになれるのかしら。
正解は時が経たないとわからないけれど、彼女は少なくとも以前より、しっかりと進路を決めるために必要な知識を手に入れた。
今でもまだこんな記事が出るということは、アメリカでも博士取得者の進路というのはやはりなかなか一筋縄ではいかないものなのだということなのでしょうか。やはり自分が積極的に動いて情報を集めることからすべては始まり、道も開ける、そんな気がします。
これを見て、なーんだ、アメリカでも似たようなポスドク問題はあるんじゃん、と思いました。化学会なので化学関係の研究者たちの話ですが、まあライフサイエンス全体と考えてもよいのではないでしょうか。
たとえばこんな言葉が:
"Many graduate students assume they're going into academia, but I think it's important for people to see that there are more options,"
多くの大学院生は、自分はアカデミアの道を進むものと考えているけれど、他にもっと選択肢があることを知ることも重要。そんな当たり前のことをあらためて述べなければならないようです。そして、
"Most graduate programs in chemistry do an excellent job of training students to do research," Joel Shulman says. "But many graduate departments do not do a very good job of training students to take research jobs in industry."
「大学院は研究のトレーニングは素晴らしいけど、インダストリーで研究職を得るためのトレーニングはいまひとつ」と言うJoel ShulmanさんはUniversity of Cincinatiのadjunct professorで、Ph.D.コースを有する大学院で「Prepareing for Life After Graduate School(PfLAGS)」というワークショップを行っている。
このワークショップ、基本的には2日間コースで、初日はアカデミア、インダストリー、およびガバメントでの仕事の類似点と相違点、まあ概論みたいなやつですね。さらに組織のカルチャーと特許、知的財産を理解する。2日目はジョブサーチプロセスのoverview。レジュメの書き方とインタビューのポイントなど。オプションで3日目もあって、レジュメ添削と模擬インタビュー。なんか前にJBCでやったのそのままじゃん(笑)。
実はこのワークショップは、3年前にアメリカ化学会のOffice of Graduate Education and Department of Career Servicesという部署が、Shulman教授に依頼して、2日間のコースとして博士課程を有する各地の大学で行えるように作成したもの。これまで約1ダースの大学で実施されてきたとか。
記事の最後はある学生のこんな言葉で:
Krupa Shukla, also a fourth-year grad student at Maryland, says the workshop answered many of her questions but also gave her more to think about. "I'm more scared, actually," she says. "I'm scared about where I will end up. Will I like the place I go to?"
ワークショップでいろんなことがわかったけれど、実は余計心配になったわ。自分が将来どうなるのか、自分が行くところ(や仕事)を好きになれるのかしら。
Only time will tell. But at least Shukla is equipped with more of the knowledge she will need to make a sound decision.
正解は時が経たないとわからないけれど、彼女は少なくとも以前より、しっかりと進路を決めるために必要な知識を手に入れた。
今でもまだこんな記事が出るということは、アメリカでも博士取得者の進路というのはやはりなかなか一筋縄ではいかないものなのだということなのでしょうか。やはり自分が積極的に動いて情報を集めることからすべては始まり、道も開ける、そんな気がします。
by a-pot
| 2008-03-18 12:04
| アメリカでの就職、キャリア関連